Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

/etc/ppp/chap-secrets ファイル

CHAP データベースは、/etc/ppp/chap-secrets ファイルに実装されています。認証が成功するためには、PPP リンクの両側にある各マシンで、/etc/ppp/chap-secrets ファイル内に互いのマシンの CHAP 資格が必要です。


注 –

PAP と異なり、共有シークレットは、両方のピアでクリアテキストでなければなりません。CHAP では、crypt、PAM、または PPP ログインオプションは使用できません。


/etc/ppp/chap-secrets ファイルの構文は、次のとおりです。


myclient myserver secret5748 *

パラメータの意味は次のとおりです。

myclient

呼び出し元の CHAP ユーザー名。呼び出し元の UNIX ユーザー名と同じ名前にすることも、違う名前にすることもできます。

myserver

リモートマシンの名前。ダイアルインサーバーである場合がしばしばあります。

secret5748

呼び出し元の CHAP シークレット。


注 –

PAP パスワードと異なり、CHAP シークレットは送信されません。CHAP シークレットは、ローカルマシンが応答を処理するときに使用されます。


*

呼び出し元に関連付けられている IP アドレス。任意の IP アドレスを表すには、アスタリスク (*) を使用します。