Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

UDP 経由の NFS

Solaris 10 以降のリリースでは、NFS クライアントで余分な UDP ポートが使用されなくなりました。これまで、UDP 経由の NFS 転送では、未処理の要求ごとに別々の UDP ポートが使用されていました。これからはデフォルトで、予約済みの UDP ポートが 1 つだけ使用されるようになりました。ただし、このサポートは設定可能です。複数のポートを同時に使用したほうがスケーラビリティーが高まり、結果的にシステムのパフォーマンスが向上するような場合には、複数のポートを使用するようにシステムを設定できます。なお、この機能は、TCP 経由の NFS に最初から備わっていた同種の設定可能なサポートを UDP に移植したものです。詳細は、『Oracle Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル』を参照してください。


注 –

NFS version 4 は、UDP を使用しません。proto=udp オプションを使用してファイルシステムをマウントする場合は、NFS version 3 が version 4 の代わりに使用されます。