SLP はスコープ構成をまったく行わなくても十分機能します。Solaris オペレーティング環境では、SLP のデフォルトのスコープは default です。構成されているスコープがない場合は、default がすべての SLP メッセージのスコープになります。
次の環境のどれかに当てはまれば、スコープを構成できます。
サポートしている組織が、所属メンバーに対するサービス通知アクセスを制限する場合。
サポートしている組織が、特定のユーザーが特定領域のサービスにアクセスするように物理的に配置されている場合。
ユーザーが認識できるサービス通知を分割する必要がある場合。
最初の場合の例を「ダイアルアップネットワークに対する DA 検出の構成」に挙げました。2 番目の例は、組織が 2 つの建物に分かれていて、1 つの建物のユーザーはその建物のローカルサービスにアクセスするようにする場合です。ビルディング 1 のユーザーはスコープ B1 を使用して、ビルディング 2 のユーザーはスコープ B2 を使って構成できます。