Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

UUCP /etc/uucp/Sysfiles ファイル

/etc/uucp/Sysfiles ファイルでは、uucpcuSystemsDevicesDialers ファイルとして使用する別のファイルを割り当てます。cu の詳細は、cu(1C) のマニュアルページを参照してください。Sysfiles は次の目的に使用できます。

Sysfiles ファイルの構文は次のとおりです。


service=w systems=x:x dialers=y:y devices=z:z 
w

uucicocu、またはその両方をコロンで区切って指定します。

x

Systems ファイルとして使用される 1 つまたは複数のファイルをコロンで区切って指定します。これらは指定された順序で読み込まれます。

y

Dialers ファイルとして使用される 1 つまたは複数のファイルです。

z

Devices ファイルとして使用される 1 つまたは複数のファイルです。

フルパスで指定しないかぎり、各ファイル名は /etc/uucp ディレクトリからの相対パスとみなされます。

次に示すのは、標準の /etc/uucp/Systems に加えて使用するローカル Systems ファイル (Local_Systems) を定義する /etc/uucp/Sysfiles の例です。


service=uucico:cu systems=Systems :Local_Systems 

/etc/uucp/Sysfiles の中にこのエントリがある場合、uucicocu はどちらも、まず標準 /etc/uucp/Systems ファイルを調べます。呼び出そうとしているシステムのエントリがそのファイル内にないか、またはそのファイル内の該当エントリの処理に失敗した場合は、両コマンドは /etc/uucp/Local_Systems を調べます。

上記のエントリの場合は、cuuucico は、Dialers ファイルと Devices ファイルを共有します。

uucico サービス用と cu サービス用に別の Systems ファイルを定義した場合は、マシンは 2 つの異なる Systems のリストを持つことになります。uucico リストは uuname コマンドを使用して表示でき、cu リストは uuname -C コマンドを使用して表示できます。このファイルのもう 1 つの例として、代替ファイルの方を先に調べ、デフォルトファイルは必要なときだけ調べる場合を次に示します。


service=uucico systems=Systems.cico:Systems   
  dialers=Dialers.cico:Dialers \ 
devices=Devices.cico:Devices   
  service=cu systems=Systems.cu:Systems \ 
dialers=Dialers.cu:Dialers \   
  devices=Devices.cu:Devices