ここでは、FTP サーバーに関する問題をデバッグする方法についていくつか説明します。
FTP サーバーは、/etc/syslog.conf ファイルでデーモンメッセージの出力先として指定された場所に、デバッグに役立つメッセージを書き込みます。FTP サーバーに問題が発生した場合、まずこのファイルで関連するメッセージを検査します。
FTP サーバーメッセージは、機能デーモンにより制御されます。FTP サーバーから /var/adm/message にメッセージを送信し、syslogd にその構成ファイルを再読み取りさせるには、次の手順を実行します。
次のようなエントリを /etc/syslog.conf ファイルに追加します。
daemon.info /var/adm/message |
syslogd にシグナルを送信して、その構成を再読み取りさせます。
# svcadm refresh system/system-log |
この操作により、FTP サーバーから有益な情報を含むメッセージが /var/adm/messages に書き込まれます。
greeting text 機能を使用して、適切な内容の ftpaccess ファイルが使用されていることを検査するには、次の手順を実行します。
次の指令を ftpaccess ファイルに追加します。
greeting text message |
FTP サーバーに接続します。
メッセージが表示されない場合、次の手順を実行します。
ftpaccess ファイルが正しい場所に置かれていることを確認します。strings(1) コマンドを使用して、FTP サーバーバイナリからファイルの場所を取得します。
# strings /usr/sbin/in.ftpd | grep "^/.*ftpaccess" |
仮想ホスティングが構成されているかどうか ftpservers ファイルを検査します。
詳細は、ftpaccess(4)、ftpservers(4)、strings(1)、syslog.conf(4)、pgrep(1) のマニュアルページを参照してください。
FTP ユーザーがどのコマンドを実行したかを確認するには、ftpaccess の log commands ロギングを使用します。