Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

NIS から LDAP への移行コマンド、ファイル、およびマップ

N2L の移行に関連して 2 つのユーティリティー、2 つの構成ファイル、および 1 つのマッピングがあります。

表 15–2 N2L のコマンド、ファイル、およびマップの説明

コマンド/ファイル/マップ 

説明 

/usr/lib/netsvc/yp/inityp2l

NISLDAPmapping および ypserv の構成ファイルの作成を支援するユーティリティー。このユーティリティーは、これらのファイルを管理するための汎用ツールではない。熟練したユーザーであれば、inityp2l の出力をテキストエディタを使って検証したりカスタマイズしたりすることで、N2L 構成ファイルの管理や、カスタムマッピングの作成を行うことも可能。inityp2l(1M) のマニュアルページを参照

/usr/lib/netsvc/yp/ypmap2src

標準の NIS マップを同等な NIS ソースファイルに近似したファイルに変換するユーティリティー。ypmap2src の主要な用途は、N2L の移行サーバーから従来の NIS への変換。ypmap2src(1M) のマニュアルページを参照

/var/yp/NISLDAPmapping

NIS マップエントリと、これと同等な LDAP でのディレクトリ情報ツリー (DIT) エントリとの間のマッピングを指定する構成ファイル。NISLDAPmapping(4) のマニュアルページを参照

/var/yp/ypserv

NIS から LDAP への移行用デーモンの構成情報を指定するファイル。ypserv(4) のマニュアルページを参照

ageing.byname

NIS から LDAP への移行の実行時に、DIT でのパスワード有効期限情報の読み取りおよび書き込みのために yppasswdd によって使用されるマッピング