DNS/BIND named サービスは、サービス管理機能 (SMF) によって管理できます。SMF の概要については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 18 章「サービスの管理 (概要)」を参照してください。さらに、詳細は、svcadm(1M)、svcs(1)、および svccfg(1M) のマニュアルページを参照してください。 /var/svc/manifest/network/dns にある DNS サーバー目録 server.xml も確認してください。
このサービスに関する有効化、無効化、再起動などの管理アクションは svcadm コマンドを使用して実行できます。
-t オプションを使用してサービスを一時的に無効化すると、そのサービス構成に対していくらかの保護を提供できます。-t オプションを指定してサービスを無効にした場合、リブート後に元の設定が復元されます。-t オプションを指定しないでサービスを無効にした場合、リブート後もそのサービスは無効のままです。
DNS サービスに対する障害管理リソース識別子 (FMRI) は、svc:/network/dns/server:<instance> および svc:/network/dns/client:<instance> です。
DNS サーバーおよびクライアントの状態の照会は、svcs コマンドを使用して実行できます。
svcs コマンドと出力の例を、次に示します。
# svcs \*dns\* STATE STIME FMRI online Nov_16 svc:/network/dns/server:default online Nov_16 svc:/network/dns/client:default |
svcs -l コマンドと出力の例を、次に示します。
# svcs -l /network/dns/server fmri svc:/network/dns/server:default name Internet domain name server (DNS) enabled true state online next_state none restarter svc:/system/svc/restarter:default contract_id 25 dependency require_all/none svc:/system/filesystem/minimal (online) dependency require_all/none file://localhost/etc/named.conf (online) dependency require_any/error svc:/network/loopback (online) dependency optional_all/error svc:/network/physical (online) |
DNS サービスを異なるオプション (たとえば、/etc/named.conf 以外の構成ファイル) によって開始する必要がある場合、svccfg コマンドを使用して DNS サーバー目録の start method のプロパティーを変更します。
BIND 9 ネームサービスの複数のコピーを実行する場合にのみ、SMF サービスの複数のインスタンスが必要です。追加インスタンスはそれぞれ、異なる開始メソッドを使用して DNS サーバー目録で指定できます。
サーバーの管理には svcadm を使用することをお勧めしますが、rndc も使用できます。管理に svcadm と rndc のどちらを使用しても、SMF は BIND 9 の named サービスの状態変化を認識します。
サービスをコマンド行から手動で実行した場合は、SMF は BIND 9 の named サービスを認識しません。