Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

ローカルのクライアント属性

次の表に、ldapclient を使用してローカルに設定可能なクライアント属性を示します。詳細については、ldapclient(1M) のマニュアルページを参照してください。

Solaris 10 10/09 リリース以降では、enableShadowUpdate スイッチが使用できます。詳細は、enableShadowUpdate スイッチ」を参照してください。

表 9–3 ローカルのクライアント属性

属性 

説明 

adminDN

管理者資格の管理者エントリの識別名を指定します。クライアントシステムの enableShadowUpdate スイッチの値が true で、credentialLevel の値が self 以外の場合、adminDN を指定する必要があります。

adminPassword

管理者資格の管理者エントリのパスワードを指定します。クライアントシステムの enableShadowUpdate スイッチの値が true で、credentialLevel の値が self 以外の場合、adminPassword を定義する必要があります。

domainName

クライアントのドメイン名 (クライアントシステムのデフォルトドメインになる) を指定します。デフォルト値はなく、必ず指定する必要があります。 

proxyDN

プロキシの識別名。proxycredentialLevel を使用してクライアントシステムを構成する場合、proxyDN を指定する必要があります。

proxyPassword

プロキシのパスワード。プロキシの credentialLevel を使用してクライアントシステムを構成する場合、proxyPassword を定義する必要があります。

certificatePath

証明書データベースを含む、ローカルファイルシステム上のディレクトリ。TLS を使用し、authenticationMethod または serviceAuthenticationMethod を指定してクライアントシステムを構成する場合、この属性が使用されます。デフォルト値は /var/ldap です。


注 –

SSD 内の BaseDN に「末尾のコンマが含まれる」場合、defaultSearchBase の相対値として処理されます。検索実行前に、defaultSearchBase の値が BaseDN に付加されます。