Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

ProcedureGUI を使用して役割の作成および割り当てを行う方法

新しい役割を作成するには、スーパーユーザーになるか、 Primary Administrator 役割を使用します。この手順では、新しい役割の作成者が Primary Administrator 役割を引き受けています。

始める前に
  1. Solaris 管理コンソールを起動します。


    # /usr/sbin/smc &
    

    ログインの手順については、「Solaris 管理コンソールで役割を引き受ける方法」を参照してください。

  2. 「管理役割 (Administrative Roles)」アイコンをクリックします。

  3. 「アクション (Action)」メニューから「管理役割を追加 (Add Administrative)」を選択します。

  4. 一連のダイアログボックスのフィールドに入力して新しい役割を作成します。

    作成可能な役割については、例 9–1 から例 9–4 を参照してください。


    ヒント –

    Solaris 管理コンソールの各ツールは、ページの下部またはウィンドウパネル左側に情報を表示します。このインタフェースでの作業について情報が必要な場合は、いつでも「ヘルプ (Help)」を選択できます。


  5. 役割をユーザーに割り当てます。


    ヒント –

    役割のプロパティーを入力すると、最後のダイアログボックスで、その役割のユーザーを入力するよう促されます。


  6. 端末ウィンドウで、ネームサービスキャッシュデーモンを再起動します。


    # svcadm restart system/name-service-cache
    

    詳細は、svcadm(1M) および nscd(1M) のマニュアルページを参照してください。


例 9–1 System Administrator 権利プロファイルの役割の作成

この例では、セキュリティーに関係しないシステム管理タスクを新しい役割が行うことができます。役割は、次のパラメータで前述の手順を実行すると作成されます。



例 9–2 Operator 権利プロファイルの役割の作成

Operator 権利プロファイルは、プリンタを管理したりオフラインメディアにシステムをバックアップしたりすることができます。役割を交代で 1 人のユーザーに割り当てたいという場合があります。そのような場合には、「手順 1: 役割名を入力します (Step 1: Enter a Role Name) 」ダイアログボックスで、 役割メーリングリストオプションを選択します。役割は、次のパラメータで前述の手順を実行すると作成されます。



例 9–3 セキュリティー関連の権利プロファイルの役割の作成

デフォルトでは、セキュリティー関連のコマンドと権利を含む権利プロファイルだけが、Primary Administrator プロファイルとなります。Primary Administrator ほどの権限はないが、セキュリティー関連のタスクを処理できる役割を作成する場合には、役割を作成する必要があります。

次の例で、役割はデバイスを保護します。役割は、次のパラメータで前述の手順を実行すると作成されます。

次の例で、役割はネットワーク上のシステムとホストのセキュリティーを保護します。役割は、次のパラメータで前述の手順を実行すると作成されます。



例 9–4 適用範囲が制限された権利プロファイルの役割の作成

多くの権利プロファイルでは、適用範囲に制限があります。この例では、役割の唯一のタスクは DHCP を管理することです。役割は、次のパラメータで前述の手順を実行すると作成されます。



例 9–5 ユーザーの役割の割り当ての変更

この例では、既存のユーザーに役割が追加されます。ユーザーの役割の割り当てを変更するには、Solaris 管理コンソールの「ユーザー」ツールの「ユーザーアカウント (User Accounts) 」アイコンをクリックし、ユーザーをダブルクリックし、オンラインヘルプに従ってユーザーの機能に役割を追加します。


注意事項

役割が持つべき機能を持っていない場合、次の内容を確認します。