User Security プロファイルを含んだ役割を引き受けているか、スーパーユーザーに切り替えている必要があります。ある役割のパスワードを変更するには、別の役割を使用する必要があります。使用している役割自体のパスワードを変更することはできません。
次のいずれかの方法で、役割のパスワードを変更します。
スーパーユーザーとして、または User Security 権利プロファイルを含んだ役割で、passwd コマンドを実行します。
$ passwd -r naming-service target-rolename |
パスワードの変更を files、nis、nisplus、または ldap のいずれかのリポジトリに適用します。リポジトリを指定しない場合は、files のパスワードが変更されます。
変更する既存の役割の名前です。
コマンドオプションの詳細については、passwd(1) のマニュアルページを参照してください。
Solaris 管理コンソールでパスワードを変更します。
コンソールの起動については、「Solaris 管理コンソールで役割を引き受ける方法」を参照してください。
スーパーユーザーとして、または User Security 権利プロファイルを含んだ役割で、smrole コマンドを modify サブコマンドとともに実行します。
このコマンドは、Solaris 管理コンソールサーバーのクライアントとして動作します。
$ /usr/sadm/bin/smrole -D domain-name -r admin-role -l <Type admin-role password> \ modify -- -n target-rolename -P password |
管理対象のドメインの名前です。
対象の役割を変更できる管理役割の名前です。管理役割は solaris.admin.usermgr.pswd 承認を得る必要があります。管理役割と対象の役割は同じではいけません。
admin-role のパスワードに対するプロンプトです。
認証オプションとサブコマンドオプションの間に必要な区切り文字です。
対象の役割の名前です。
target-rolename の新しいパスワードです。
コマンドオプションの一覧については、smrole(1M) のマニュアルページを参照してください。
この例では、スーパーユーザーがローカルの operadm 役割のパスワードを変更します。
# passwd -r files operadm New password: Type new password Re-enter new password: Retype new password |
この例では、Primary Administrator 役割が LDAP ディレクトリサービス内の operadm 役割のパスワードを変更します。
$ passwd -r ldap operadm New password: Type new password Re-enter new password: Retype new password |
この例では、管理者が Solaris 管理コンソールサーバーに接続し、NIS ドメイン内の operadm のパスワードを変更します。管理者がパスワードを指定せずに Return キーを押すと、「New Password:」プロンプトが表示されます。
$ /usr/sadm/bin/smrole -D nis:/examplehost/example.domain \ -r primaryadm -l <Type primaryadm password> \ modify -- -n operadm -P Press the Return key New Password: a!2@3#4$5%6*7 $ |