Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

Kerberos サービスの構成 (作業マップ)

構成手順は、その個々の手順がほかの手順に依存するため、特定の順序で実行する必要があります。多くの場合、これらの手順に従うことにより、Kerberos サービスに必要なサービスを設定できます。その他の手順は互いに依存しないため、任意のタイミングで実行できます。次の作業マップで、推奨する Kerberos のインストール順序を示します。

作業 

説明 

参照先 

1. Kerberos インストールを計画します。 

ソフトウェア構成処理を開始する前に、構成についての問題を解決します。事前に計画することで、結果的に時間やその他のリソースを節約できます。 

第 22 章Kerberos サービスの計画

2. (省略可能) NTP をインストールします。 

NTP ソフトウェアなどのクロック同期プロトコルを構成します。Kerberos サービスが正常に動作するには、レルムに含まれるすべてのシステムのクロックを同期化する必要があります。 

「KDC と Kerberos クライアントのクロックの同期化」

3. KDC サーバーを構成します。 

レルムにマスター KDC サーバー、スレーブ KDC サーバー、および KDC データベースを構成および構築します。 

「KDC サーバーの構成」

4. (省略可能) KDC のセキュリティーを強化します。 

KDC サーバーに対するセキュリティー侵害を回避します。 

「KDC サーバーへのアクセスを制限する方法」

5. (省略可能) 入れ替え可能な KDC を構成します。 

マスター KDC とスレーブ KDC を簡単に入れ替えできるようにします。 

「入れ替え可能なスレーブ KDC を構成する方法」