Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

Procedure資格テーブルに 1 つのエントリを追加する方法

始める前に

この手順を行うには、gsscred テーブルがすでに NFS サーバーに作成済みである必要があります。手順については、「資格テーブルを作成する方法」を参照してください。

  1. NFS サーバー上でスーパーユーザーになります。

  2. gsscred コマンドを使用して、エントリを資格テーブルに追加します。


    # gsscred -m mech [ -n name [ -u uid ]] -a
    
    mech

    使用するセキュリティーメカニズムを定義します。

    name

    KDC に定義されている、ユーザーの主体名を定義します。

    uid

    パスワードデータベースに定義されている、ユーザーの UID を定義します。

    -a

    UID を主体名の割り当てに追加します。


例 23–2 資格テーブルに複数の構成要素主体を追加する

次の例では、 sandy/admin という名前の主体にエントリを 1 つ追加し、UID 3736 に割り当てます。


# gsscred -m kerberos_v5 -n sandy/admin -u 3736 -a


例 23–3 異なるドメインの主体を資格テーブルに追加する

次の例では、sandy/admin@EXAMPLE.COM という名前の主体にエントリを 1 つ追加し、UID 3736 に割り当てます。


# gsscred -m kerberos_v5 -n sandy/admin@EXAMPLE.COM -u 3736 -a