Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

監査レコードと監査トークン

各「監査レコード」には、監査された 1 つのイベントの発生が記録されます。レコードには、動作を行ったユーザー、影響を受けたファイル、試みられた動作、その動作が発生した位置と時刻などの情報が含まれます。次の例は、login 監査レコードの例です。


header,81,2,login - local,,2003-10-13 11:23:31.050 -07:00
subject,root,root,other,root,other,378,378,0 0 example_system
text,successful login
return,success,0

監査イベントごとに保存される情報の種類は、一連の「監査トークン」によって定義されます。イベントの監査レコードが生成されるたびに、そのイベントに対して定義されたトークンの一部またはすべてが、そのレコードに書き込まれます。どのトークンが記録されるかは、イベントの性質によって決まります。前の例では、各行が監査トークンの名前で始まっています。監査トークンの内容は、名前のあとに続きます。4 つの監査トークンが集まって、login 監査レコードを構成しています。

praudit 出力例の各監査トークンの構造については、「監査トークンの形式」を参照してください。監査トークンのバイナリストリームについては、audit.log(4) のマニュアルページを参照してください。