ASET の作業ディレクトリを指定します
セキュリティーレベルを指定します
定期的なスケジュールを指定します
実行する ASET タスクを指定します
別名ファイルを指定します
NIS マップと NIS+ テーブルを確認するかどうかを指定します
低セキュリティー用のディレクトリリストです
中セキュリティー用のディレクトリリストです
高セキュリティー用のディレクトリリストです
次の節で示す環境変数は、/usr/aset/asetenv ファイルにあります。ASETDIR と ASETSECLEVEL 変数はオプションです。これらの変数は、シェルから /usr/aset/aset コマンドを使用しなければ設定できません。他の環境変数は、ファイルを編集して設定できます。
ASETDIR は、ASET の作業ディレクトリを指定します。
C シェルからは、次のように入力します。
% setenv ASETDIR pathname |
Bourne シェルまたは Korn シェルからは、次のように入力します。
$ ASETDIR=pathname $ export ASETDIR |
pathname には ASET 作業ディレクトリの完全パス名を設定します。
ASETSECLEVEL 変数は、ASET タスクが実行されるセキュリティーレベルを指定します。
C シェルからは、次のように入力します。
% setenv ASETSECLEVEL level |
Bourne シェルまたは Korn シェルからは、次のように入力します。
$ ASETSECLEVEL=level $ export ASETSECLEVEL |
上記のコマンドで、level を次のいずれかに設定できます。
低セキュリティーレベル
中セキュリティーレベル
高セキュリティーレベル
PERIODIC_SCHEDULE の値の形式は、crontab ファイルと同じです。変数の値は二重引用符で囲んだ 5 つのフィールドからなる文字列として指定します。各フィールドは次のように 1 つの空白文字で区切ります。
"minutes hours day-of-month month day-of-week" |
開始時刻を (0 から 59) と時間 (0 から 23) で指定します。
ASET を実行する日付を 1 から 31 の値で指定します。
ASET を実行する月を 1 から 12 の値で指定します。
ASET を実行する曜日を 0 から 6 の値で指定します。日曜日が 0 になります。
ASET の定期的なスケジュールを作成するときは、次の規則が適用されます。
どのフィールドも、値のリストをコンマで区切って指定できます。
値を数値または範囲として指定できます。範囲は、一対の数値をハイフンで結合して指定します。範囲に含まれるすべての時刻に ASET タスクを実行することを示します。
どのフィールドも、値としてアスタリスク(*) を指定できます。アスタリスクを指定すると、そのフィールドで使用できるすべての値を指定したことになります。
PERIODIC_SCHEDULE 変数のデフォルトエントリでは、ASET が毎日深夜 12:00 に実行されます。
PERIODIC_SCHEDULE=”0 0 * * *” |
TASKS 変数は、ASET で実行されるタスクを一覧表示します。デフォルトでは、7 つのタスクが次のようにすべて一覧されます。
TASKS=”env sysconfig usrgrp tune cklist eeprom firewall” |
UID_ALIASES 変数は、別名ファイルを指定します。別名ファイルがあると、ASET は使用可能な複数の別名の一覧をこのファイル内で照会します。書式は UID_ALIASES=pathname です。pathname は、別名ファイルのフルパス名です。
デフォルトは次のとおりです。
UID_ALIASES=${ASETDIR}/masters/uid_aliases |
YPCHECK 変数は、システムテーブルを確認するタスクを拡張して NIS または NIS+ テーブルを含めます。YPCHECK 変数はブール変数なので、true または false に設定されます。
デフォルトは false で、ローカルシステムテーブルが確認されます。
YPCHECK=false |
3 つの確認リストパス変数は、システムファイルの確認タスクで確認されるディレクトリを一覧表示します。次の変数の定義は、デフォルトで設定されます。これらの定義は、さまざまなレベルの変数の関係を示しています。
CKLISTPATH_LOW=${ASETDIR}/tasks:${ASETDIR}/util:${ASETDIR}/masters:/etc CKLISTPATH_MED=${CKLISTPATH_LOW}:/usr/bin:/usr/ucb CKLISTPATH_HIGH=${CKLISTPATH_MED}:/usr/lib:/sbin:/usr/sbin:/usr/ucblib |
確認リストパス環境変数の値は、シェルパス変数の値と似ています。シェルパス変数と同様に、確認リストパス環境変数はディレクトリ名のリストです。ディレクトリ名はコロンで区切ります。等号 (=) を使用すると、変数名にその値を設定できます。