Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

Procedure監査レコード用の記憶領域を計画する方法

監査トレールには専用のファイル領域が必要です。監査ファイル用の専用ファイル領域は、使用可能でセキュリティー保護されている必要があります。各システムには、監査ファイル用に構成されたいくつかの監査ディレクトリが必要です。システム上で監査を有効にする前に、最初に監査ディレクトリの構成方法を決定する必要があります。次の手順は、監査トレール記憶領域を計画するときに、解決する必要のある問題を扱っています。

始める前に

非大域ゾーンを実装している場合は、この手順を行う前に 「ゾーン内の監査の計画方法」の手順を完了してください。

  1. サイトで必要な監査の程度を決定します。

    サイトのセキュリティー上の必要性を考慮して、監査トレールに使用できるディスク容量を決定します。

    サイトのセキュリティーを確保しながら領域要件を削減する方法と、監査記憶領域を設定する方法については、「監査コストの制御」「効率的な監査」を参照してください。

  2. 監査対象のシステムを決定します。

    これらのシステム上で、少なくとも 1 つのローカル監査ディレクトリに 容量を割り当てます。監査ディレクトリを指定する方法は、例 30–3 を参照してください。

  3. 監査ファイルを格納するシステムを決定します。

    一次および二次監査ディレクトリを保持するサーバーを決定します。監査ディレクトリ用のディスクの構成例は、「監査ファイルのパーティションの作成方法」を参照してください。

  4. 監査ディレクトリの名前をつけます。

    使用するすべての監査ディレクトリの一覧を作成します。命名ガイドラインについては、「監査証跡の格納」およびauditreduce コマンド」を参照してください。

  5. システムと監査ディレクトリの対応付けを決定します。

    システムと監査ディレクトリのマッピングを作成します。このマッピングにより、監査作業の負荷を分散します。図については、図 31–1図 31–2 を参照してください。