Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

暗号化サービスとゾーン

大域ゾーンと各非大域ゾーンには、それぞれの /system/cryptosvc サービスが用意されています。大域ゾーンで暗号化サービスが有効になったり更新されたりすると、大域ゾーンで kcfd デーモンが起動され、大域ゾーンに対するユーザーレベルポリシーが設定され、システムに対するカーネルポリシーが設定されます。非大域ゾーンでサービスが有効になったり更新されたりすると、その非大域ゾーンで kcfd デーモンが起動され、そのゾーンに対するユーザーレベルポリシーが設定されます。カーネルポリシーは、大域ゾーンによって設定されています。

ゾーンの詳細については、『Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)』のパート II「ゾーン」を参照してください。永続的なアプリケーションを管理するサービス管理機能の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 18 章「サービスの管理 (概要)」および smf(5) のマニュアルページを参照してください。