Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

Solaris Secure Shell でのコマンドの実行とデータの転送

認証が完了すると、ユーザーは通常、シェルまたはコマンド実行を要求して Solaris Secure Shell を使用します。ユーザーは、ssh のオプションを使用して、要求を行うことができます。要求には、擬似端末の配置、X11 または TCP/IP の接続の転送、セキュリティー保護された接続上での ssh-agent 認証プログラムの有効化などがあります。

    ユーザーセッションの基本手順は次のとおりです。

  1. ユーザーがシェルまたはコマンドの実行を要求し、セッションモードを開始します。

    セッションモードでは、クライアント側では、データは端末を通して送受信されます。また、サーバー側ではシェルまたはコマンドを介して送受信されます。

  2. データの転送が完了すると、ユーザープログラムは終了します。

  3. 既存の接続を除いて、すべての X11 接続と TCP/IP 接続の転送を停止します。既存の X11 接続と TCP/IP 接続は、開いたままです。

  4. サーバーは、終了状態のメッセージをクライアントに送信します。開いたままになっていた転送先のポートなど、すべての接続が切断されると、クライアントはサーバーへの接続を切断します。その後、クライアントが終了します。