この節では、NIS+ サーバーから NIS+ を削除する方法を示します。
ただし、サーバーから NIS+ を削除しても、ネットワークから NIS+ ネームサービスを削除したことにはならないので注意してください。ネットワークから NIS+ ネームサービスを削除して、NIS または /etc ディレクトリのファイルをネームサービスとして使用する状態に戻す場合は、「NIS+ 名前空間を削除する」を参照してください。
NIS+ サーバーとして使用しているマシンを、別のマシンに置換できます。「サーバーマシンを置換する」を参照してください。
サーバーから NIS+ を削除する手順は以下のとおりです。
クライアントから NIS+ を削除する作業を行います。
NIS+ サーバーは NIS+ クライアントでもあります。このため、クライアントに関連する NIS+ の部分を最初に削除する必要があります。このためには nisclient -r (「nisclient を使用してインストールした NIS+ を削除する」を参照) か、NIS+ コマンド (「NIS+ コマンドでインストールした NIS+ を削除する」を参照) を使用します。
サーバーの groups_dir ディレクトリと org_dir ディレクトリを削除します。
server# nisrmdir -f groups_dir.domainname server# nisrmdir -f org_dir.domainname |
キーサーバーを停止します。
client# svcadm disable /network/rpc/keyserv |
NIS+ サービスを停止します。
これにより、rpc.nisd デーモンと nis_cachemgr が終了します。
server# svcadm disable /network/rpc/nisplus:default |
ネームサービスキャッシュ (nscd) を停止します。
server# svcadm disable /system/name-service-cache:default |
/var/nis ディレクトリとその下のファイルを削除します。
rootmaster# rm -rf /var/nis/* |