Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : NIS+ 編)

NIS+ グループ

NIS+ グループは、NIS+ オブジェクトに対するアクセス権を 1 つ以上の NIS+ 主体に割り当てる場合に使用されます。これらのアクセス権については、第 11 章「NIS+ のセキュリティの概要」を参照してください。NIS+ グループに関する情報は、NIS+ groups_dir ディレクトリオブジェクト内のテーブルに格納されます。各グループは個別のテーブルを持ち、グループ名とテーブル名はそれぞれ対応します。たとえば、admin グループに関する情報は admin.groups_dir テーブルに格納されます。

NIS+ グループを作成したら、どれか 1 つには admin という名前を付けることをお勧めします。そして、この admin グループには、NIS+ アクセス権を持たせるユーザーを割り当ててください。必ずしも admin という名前にしなければならないわけでもないのですが、NIS+ マニュアルでは、NIS+ 管理権限を持たせるユーザーのグループを admin と呼んでいます。異なるユーザーと異なる権限を組み合わせて複数の NIS+ グループを作成することもできます。


注 –

NIS+ グループのメンバー (ユーザー) の管理には、nisgrpadm コマンドを使います。グループテーブルの管理には、nisls コマンドと nischgrp コマンドを使います。グループテーブルに対して nistbladm コマンドを使うことはできないので注意してください。


NIS+ グループ関連のコマンドとその構文、オプションの詳細は、nis+(1) のマニュアルページを参照してください。