マシンまたはサブネットのサーバー優先順位の変更内容は、通常、指定したマシンがその nis_cachemgr データを更新するまでは有効になりません。マシンの nis_cachemgr がそのサーバー使用情報を更新するタイミングは、マシンがサーバーの優先順位をグローバル client_info テーブルまたはローカル /var/nis/client_info ファイルのどちらから入手するかによって決まります (「グローバルテーブルまたはローカルファイル」を参照してください)。
「グローバルテーブル」から入手する場合サーバーの優先順位をグローバルテーブルから入手するマシンのキャッシュ管理プログラムは、マシンがブートされた時、または client_info テーブルの存続時間 (TTL) の値が満了した時に、マシン用のサーバーの優先順位を更新します。デフォルトでは、この TTL 値は 12 時間ですが、変更可能です。「オブジェクトの生存期間を変更する」を参照してください。
「ローカルファイル」ローカルファイルからサーバーの優先順位を入手するマシンのキャッシュ管理プログラムは、サーバーの優先順位を 12 時間ごとに更新するか、または nisprefadm を実行してサーバーの優先順位を変更した時に必ず更新します。マシンを再起動しても、キャッシュ管理プログラムのサーバーの優先順位情報は更新されません。
ただし、nisprefadm に -F オプションを指定して実行すると、サーバーの優先順位の変更内容を強制的にただちに有効にできます。-F オプションを使用すると、nis_cachemgr で、ただちにその情報が更新されます。詳細は、「優先順位の変更内容をただちに実現する方法」を参照してください。