Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : NIS+ 編)

グローバルサーバー優先順位を指定する

ローカルまたは遠隔ドメインに、グローバルサーバー優先順位を設定できます。優先順位は、個別のマシンと 1 つのサブネット上のすべてのマシンに設定できます。

この節では、NIS+ ドメインのマスターサーバーに存在するグローバル client_info テーブル内にサーバーの優先順位を設定する方法を説明します。マスターサーバー上にテーブルがある場合、NIS+ は、そのテーブルをドメインの既存の複製サーバー上に複写します。

サーバーの優先順位番号を割り当てるには、次のどちらかを指定した nisprefadm を実行してください。

サブネットにグローバル優先順位を設定する方法

1 つのサブネット上のすべてのマシンのグローバルテーブルにサーバーの優先順位を割り当てるには、次のようにします。

    nisprefadm-G および -C subnet オプションを指定して実行します。


#nisprefadm -G -a -C subnet servers (preferences)

引数の意味はそれぞれ以下のとおりです。

個別のマシンにグローバル優先順位を設定する方法

    -G-C machine オプションを指定した nisprefadm を実行します。


#nisprefadm -G -a -C machine servers (preferences)

引数の意味はそれぞれ以下のとおりです。


polaris# nisprefadm -u -G -C cygnus replica7 replica9

遠隔ドメインにグローバル優先順位を設定する方法

遠隔ドメイン内の個別のマシン、または遠隔ドメイン内の 1 つのサブネット上にあるすべてのマシンにサーバーの優先順位を割り当てるには、次のようにします。

    nisprefadm-C-G-d オプションを指定して実行します。


#nisprefadm -a -G -C name \
 -d domain servers(preferences)

引数の意味はそれぞれ以下のとおりです。

たとえば、デフォルトの優先順位番号ゼロを指定した nismaster2 サーバーを、遠隔ドメイン sales.doc.com 内のサブネット 10.10.111.11 の優先サーバーのリストに追加する場合は、次のように入力します。


polaris# nisprefadm -a -G -C 10.10.111.11 -d sales.doc.com. nismaster2