この節では、上記の問題に当てはまらない問題を取り上げます。
特定のホストが NIS+ を実行しているかどうか知りたい場合があります。NIS+ が動作しているか知るには、スクリプトが必要です。
NIS+ が動作しているかどうかを確認するには、次の 2 つの方法があります。
svcs \*nisplus\* コマンドを使用して、NIS+ がオンラインになっているかどうかを確認する
次のことを確認する
nis_cachemgr が動作している
ホストに /var/nis/NIS_COLD_START ファイルがある
nisls の実行に成功した
「症状」
更新が成功しなかったことを示すエラーメッセージが表示されます。次のメッセージが更新の成功を示すことに注意してください。「replica_update: number updates number errors」
「考えられる原因」
次のエラーメッセージのどれかが表示された場合、サーバーがビジーであり、更新を延期すべきことがわかります。
replica_update error result was Master server busy full dump rescheduled, full dump rescheduled
replica_update: nis dump result Master server busy, full dump rescheduled
これらのメッセージは、NIS+ のエラーコード定数 NIS_DUMPLATER (ある複製がすでに再同期を実行している) によって、または併用することで生成されます。
次のメッセージは、ほかの問題が起こっていることを示します。
replica_update: error result was ...
rootreplica_update: update failednis dump result nis_perror string-variable: could not fetch object from master
-C (診断チャンネルのオープン) オプションを指定した rpc.nisd が動作している場合は、マスターサーバーか複製サーバーのシステムログに、詳細な情報が記録されることもあります。
これらのメッセージは、次のような潜在的な問題が起こっていることを示しています。
サーバーが割り当てることができる子プロセスを使い果たした
読み込み専用の子プロセスがダンプを行うよう要求された
ほかの複製サーバーが、現在同期を実行している
「診断」
複製サーバーとマスターサーバー両方のシステムログから、詳細な情報を探します。情報が記録されている場合でも、詳細の程度は、システムのエラー報告レベルと、-C オプション (診断) を指定して rpc.nisd を実行したかどうかによって異なります。
「対策」
ほとんどの場合、これらのメッセージは、システムが修正することのできる、ソフトウェアの小さな問題が発生したことを意味しています。あるコマンドを実行した結果、これらのメッセージが表示された場合は、しばらく待って、もう一度同じコマンドを実行します。これらのメッセージが頻繁に表示される場合は、/etc/syslog.conf ファイル内のしきい値レベルを変更します。詳細は、syslog.conf のマニュアルページを参照してください。