Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : NIS+ 編)

デフォルトでのクライアントの検索動作

カスタマイズ前の状態で、nisprefadm コマンドによるサーバーの優先順位設定がなにも設定されていなければ、クライアントは、まず自分自身のローカルサブネット上の NIS+ サーバーから情報を入手しようとします。そのサブネットにアクティブなサーバーが見つかれば、応答のあった最初のローカルサーバーから必要な情報を入手します。ローカルサブネットにサーバーがない場合、次にクライアントは、ローカルサブネットの外部を検索し、応答のあった最初の遠隔サーバーから必要な NIS+ 情報を入手します。

ネットワークが大規模で、混雑している場合、上記のデフォルトの検索動作では NIS+ の性能を十分に発揮させることができないことがあります。それは次のような理由によります。