ここでは、NIS+ 名前空間の 2 通りの構成方法を紹介します。
「設定 (構成) 用のスクリプトを使う方法」。nisserver、 nispopulate、および nisclient という 3 つの NIS+ スクリプトを使用して NIS+ を構成する方法については、この章と第 4 章「スクリプトを使用した NIS+ の設定」で説明しています。 簡単に済ませることができるため、こちらの方法をお勧めします。
「NIS+ コマンドを使う方法」。NIS+ コマンドを使用して NIS+ を構成する方法については、第 6 章「NIS+ クライアントの構成」、第 7 章「NIS+ サーバーの構成」、および第 8 章「ルート以外のドメインの構成」で説明します。NIS+ コマンドを使用すれば、NIS+ スクリプトより柔軟に構成できますが、複雑になります。NIS+ コマンドは、NIS+ スクリプトによって生成される名前空間と特性が大きく異なる名前空間を構成する必要があるときに、経験豊富な NIS+ 管理者だけが使用してください。
NIS+ コマンドセットを使用する場合は、ネームサービスに NIS+ を使用する各マシンの /etc ディレクトリに正しい nsswitch.conf ファイルが存在することも確認してください (第 1 章「ネームサービススイッチ」を参照)。この作業は、NIS+ 構成スクリプトを使った場合は自動的に行われます。
NIS+ ディレクトリまたはドメイン、NIS+ サーバー、あるいは NIS+ 名前空間の削除方法については第 22 章「NIS+ の削除」を参照してください。