Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

ユーザーのデフォルトプロジェクトの判定

システムにログインするには、そのユーザーにデフォルトのプロジェクトが割り当てられている必要があります。ユーザーは、そのプロジェクトで指定されたユーザーリストやグループリストに含まれていない場合でも、自動的にそのデフォルトプロジェクトのメンバーになります。

システム上の各プロセスはプロジェクトのメンバーシップを所有しているため、ログインやその他の初期処理にデフォルトのプロジェクトを割り当てるアルゴリズムが必要です。アルゴリズムについては、getprojent(3C) のマニュアルページを参照してください。システムは、手順に従ってデフォルトプロジェクトを判定します。デフォルトプロジェクトが見つからない場合、ユーザーのログインまたはプロセスの開始要求は拒否されます。

システムは、次の手順でユーザーのデフォルトプロジェクトを判定します。

  1. ユーザーが、/etc/user_attr 拡張ユーザー属性データベースで定義されている project 属性のエントリを持っている場合は、その project 属性の値がデフォルトプロジェクトになります。user_attr(4) のマニュアルページを参照してください。

  2. user.user-id という名前のプロジェクトが project データベースにある場合は、そのプロジェクトがデフォルトプロジェクトになります。詳細は、project(4) のマニュアルページを参照してください。

  3. group. group-name というプロジェクトが project データベースにあり、group-name がユーザーのデフォルトのグループ名 (passwd ファイルで指定されている) である場合は、そのプロジェクトがデフォルトプロジェクトになります。passwd ファイルについては、passwd(4) のマニュアルページを参照してください。

  4. project データベースに default という特別なプロジェクトがある場合は、そのプロジェクトがデフォルトプロジェクトになります。

このロジックは getdefaultproj() ライブラリ関数が提供します。詳細は、getprojent(3PROJECT) のマニュアルページを参照してください。