Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

資源上限デーモンの紹介

資源「上限」とは、物理メモリーなどの資源消費量の上限のことです。物理メモリーの上限はプロジェクトごとに設定します。

資源上限デーモンとその関連ユーティリティーは、物理メモリーの資源上限を制限および管理する機構を提供します。

資源制御と同様に、資源上限を定義するには、project データベース内にあるプロジェクトエントリの属性を使用します。資源制御はカーネルによって同期的に実行されますが、物理メモリーの資源上限の制限は資源上限デーモンによってユーザーレベルで非同期的に実行されます。この資源上限の制限は非同期的に実行されるため、資源上限デーモンがサンプリングを行う間隔の分だけ、短時間の遅延が発生します。

rcapd については、rcapd(1M) のマニュアルページを参照してください。プロジェクトと project データベースについては、第 2 章プロジェクトとタスク (概要) および project(4) のマニュアルページを参照してください。資源制御については、第 6 章資源制御 (概要)を参照してください。