Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

poold のログ情報

ログを通じて 3 つのカテゴリの情報が提供されます。これらのカテゴリは、ログで次のように識別されています。

プロパティー名 system.poold.log-level を使用して、ログパラメータを指定します。このプロパティーが指定されていない場合、ログレベルのデフォルト値は NOTICE です。パラメータのレベルは階層的になっています。ログレベルとして DEBUG を設定すると、poold は、すべての定義済みメッセージをログに記録します。INFO レベルでは、ほとんどの管理者にとって適度な情報が得られます。

コマンド行で poold コマンドに -l オプションとパラメータを付けて実行すると、生成するログ情報のレベルを指定できます。

次のパラメータを使用できます。

これらのパラメータレベルは、syslog に使用される同様のレベルと直接対応づけられます。syslog の使用方法の詳細については、「ログの場所」を参照してください。

poold のログ機能を構成する方法の詳細については、poold のログレベルを設定する方法」を参照してください。

情報ログ機能の構成

生成されるメッセージの種類は次のとおりです。

ALERT

libpool 構成へのアクセスに関連する問題など、libpool 機能の基本的な予期せぬ障害。これによってデーモンは終了します。今すぐ管理者が対応する必要があります。

CRIT

予期せぬ障害に起因する問題。これによってデーモンは終了します。今すぐ管理者が対応する必要があります。

ERR

処理を制御するユーザー指定のパラメータに関連する問題。資源セットの使用率目標が衝突していて、解決不能な場合などです。管理者が介入して目標を修正する必要があります。poold は、衝突している目標を無視することで、改善操作を試みます。ただし、エラーによっては、デーモンが終了することもあります。

WARNING

構成パラメータの設定に関連する警告。構成パラメータの設定が技術的には正しくても、特定の実行環境には適さない場合などです。たとえば、すべての CPU 資源を固定にすると、poold はプロセッサセット間で CPU 資源を移動することができなくなります。

DEBUG

構成処理をデバッグするときに必要となる詳細情報が含まれたメッセージ。通常は、管理者がこの情報を使用することはありません。

情報ログ機能の監視

生成されるメッセージの種類は次のとおりです。

CRIT

予期せぬ監視障害に起因する問題。これによってデーモンは終了します。今すぐ管理者が対応する必要があります。

ERR

予期せぬ監視エラーに起因する問題。管理者が介入して修正する必要がある場合もあります。

NOTICE

資源制御の領域移行に関するメッセージ。

INFO

資源使用率の統計情報に関するメッセージ。

DEBUG

監視処理をデバッグするときに必要となる詳細情報が含まれたメッセージ。通常は、管理者がこの情報を使用することはありません。

情報ログ機能の最適化

生成されるメッセージの種類は次のとおりです。

WARNING

これらのメッセージは、最適な決定を行う際の問題に関連して表示されることがあります。たとえば、最小値と最大値または固定構成要素の数によって、厳しすぎる制約を資源セットに与えている場合などです。

これらのメッセージは、最適な再割り当てを行う際の、予期せぬ制限に起因する問題について表示されることがあります。たとえば、資源を消費するプロセスがバインドされているプロセッサセットから最後のプロセッサを削除する場合などです。

NOTICE

これらのメッセージは、使用可能な構成や、決定履歴の上書きに起因して実装されない構成について表示されることがあります。

INFO

これらのメッセージは、考慮される代替構成について表示されることがあります。

DEBUG

最適化処理をデバッグするときに必要となる詳細情報が含まれたメッセージ。通常は、管理者がこの情報を使用することはありません。