Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

ゾーン内でのパッチの追加について

通常、パッチは次の構成要素で構成されます。

patchadd コマンドを使用してパッチを適用する場合、稼働中のシステムにパッチを適用可能かどうかの判別にパッチ情報が使用されます。適用不可と判別された場合、パッチは適用されません。パッチの依存関係も、システムのすべてのゾーンに対して検査されます。必須の依存関係のいずれかが満たされない場合、パッチは適用されません。これには、以降のバージョンのパッチがインストール済みである場合も含まれます。

パッチに含まれる各パッケージも検査されます。パッケージがどのゾーンにもインストールされない場合、そのパッケージは省略され、パッチは適用されません。

すべての依存関係が満たされる場合、いずれかのゾーンにインストールされるパッチ内のパッケージすべてが、システムへのパッチ適用に使用されます。パッケージおよびパッチデータベースの更新も行われます。


注 –

Solaris 10 3/05 から Solaris 10 11/06: pkgadd -G を使ってインストールされたパッケージや pkginfo 設定が SUNW_PKG_THISZONE=true になっているパッケージにパッチを当てる「唯一の」方法は、patchadd -G を実行する方法です。この制限は Solaris 8/07 リリースで削除されています。