ここでは、ゾーンの停止、再起動、アンインストール、および複製手順の概要について説明します。
ゾーンのアプリケーション環境および仮想プラットフォームの両方を削除する場合に、zoneadm halt コマンドを使用します。これにより、ゾーンはインストール済みの状態に戻されます。すべてのプロセスが終了し、デバイスが構成解除され、ネットワークインタフェースが破棄され、ファイルシステムのマウントが解除され、カーネルデータ構造が破棄されます。
halt コマンドにより、ゾーン内部の停止処理スクリプトが実行されることはありません。ゾーンの停止処理を行う方法については、「zlogin を使用してゾーンを停止処理する方法」を参照してください。
停止操作に失敗する場合は、「ゾーンが停止しない」を参照してください。
zoneadm reboot コマンドを使用してブランドゾーンを再起動します。ゾーンは停止し、その後再起動します。ゾーンの再起動時に、ゾーン ID が変更されます。
ゾーンでは、次のブート引数を zoneadm boot および reboot コマンドに使用できます。
-i altinit
-s
次の定義が適用されます。
最初のプロセスとなる代替実行可能ファイルを選択します。altinit は実行可能ファイルへの有効なパスでなければなりません。デフォルトの最初のプロセスについては、init(1M) のマニュアルページを参照してください。
ゾーンを init のレベル s に起動します。
使用例については、「lx ブランドゾーンを起動する方法」および 「lx ブランドゾーンをシングルユーザーモードで起動する方法」を参照してください。
init コマンドの詳細は、init(1M) のマニュアルページを参照してください。
ゾーンの構成内で autoboot 資源プロパティーを true に設定すると、大域ゾーンの起動時にそのゾーンが自動的に起動します。デフォルトの設定は false です。
ゾーンを自動的に起動するには、ゾーンサービス svc:/system/zones:default も有効になっている必要があります。
zoneadm uninstall コマンドは、ゾーンのルートファイルシステム内のすべてのファイルを削除します。-F (force) オプションを合わせて指定しない限り、処理を続行する前に、コマンドプロンプトにより実行の確認が求められます。実行した操作を元に戻すことはできないため、uninstall コマンドは慎重に使用してください。