ゾーンを起動すると、ゾーンが稼働状態になります。ゾーンは、準備完了状態またはインストール済み状態から起動できます。起動したインストール済み状態のゾーンは、準備完了状態から稼働状態に透過的に移行します。稼働状態のゾーンに対してはゾーンへのログインが可能です。
この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。
ラベルが有効になっている Trusted Solaris システムでは、ブランドゾーンを起動できないことに注意してください。
スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
zoneadm コマンドを -z オプション、ゾーン名 (lx-zone)、および boot サブコマンドとともに使用することで、ゾーンを起動します。
global# zoneadm -z lx-zone boot |
起動が完了したら、list サブコマンドに -v オプションを指定して状態を確認します。
global# zoneadm list -v |
次のような情報が表示されます。
ID NAME STATUS PATH BRAND IP 0 global running / native shared 1 lx-zone running /export/home/lx-zone lx shared |
-i altinit オプションを使用してゾーンを起動します。
global# zoneadm -z lx-zone boot -- -i /path/to/process |
ゾーン構成で指定された IP アドレス用のネットマスクをシステムが検出できなかったことを示すメッセージが表示された場合は、「ゾーン起動時に netmasks の警告が表示される」を参照してください。このメッセージは単なる警告であり、コマンドは成功しています。