疎ルートゾーンでは、/usr は大域ゾーンから読み取り専用でマウントされます。ここで説明する手順を使って、ゾーンの /usr の下に /usr/local などの書き込み可能ディレクトリを追加できます。
この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。
スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
大域ゾーンに /usr/local ディレクトリを作成します。
global# mkdir -p /usr/local |
ゾーンの /usr/local ディレクトリのバッキングストアとして使用する、大域ゾーン内のディレクトリを指定します。
global# mkdir -p /storage/local/my-zone |
ゾーン my-zone の構成を編集します。
global# zonecfg -z my-zone |
ループバックマウントされたファイルシステムを追加します。
zonecfg:my-zone> add fs zonecfg:my-zone:fs> set dir=/usr/local zonecfg:my-zone:fs> set special=/storage/local/my-zone zonecfg:my-zone:fs> set type=lofs zonecfg:my-zone:fs> end zonecfg:my-zone> commit zonecfg:my-zone> exit |
ゾーンを起動します。