この手順を使用して、非大域ゾーンで CD または DVD メディアに読み取り専用のアクセスを行う権限を追加できます。メディアをマウントするときには、大域ゾーンでボリューム管理ファイルシステムが使用されます。アクセス権を追加したら、CD または DVD を使用して製品を非大域ゾーンにインストールできます。この手順では、jes_05q4_dvd という DVD を使用します。
スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
大域ゾーンでボリューム管理ファイルシステムが稼働しているかどうかを調べます。
global# svcs volfs STATE STIME FMRI online Sep_29 svc:/system/filesystem/volfs:default |
(省略可能) 大域ゾーンでボリューム管理ファイルシステムが稼働していない場合は、起動します。
global# svcadm volfs enable |
メディアを挿入します。
ドライブにメディアが入っているかどうかを確認します。
global# volcheck |
DVD が自動マウントされているかどうかをテストします。
global# ls /cdrom |
次のような情報が表示されます。
cdrom cdrom1 jes_05q4_dvd |
ro,nodevices オプション (読み取り専用、デバイスなし) を指定して、非大域ゾーンでファイルシステムをループバックマウントします。
global# zonecfg -z my-zone zonecfg:my-zone> add fs zonecfg:my-zone:fs> set dir=/cdrom zonecfg:my-zone:fs> set special=/cdrom zonecfg:my-zone:fs> set type=lofs zonecfg:my-zone:fs> add options [ro,nodevices] zonecfg:my-zone:fs> end zonecfg:my-zone> commit zonecfg:my-zone> exit |
非大域ゾーンを再起動します。
global# zoneadm -z my-zone reboot |
zoneadm list コマンドに -v オプションを指定して、状態を確認します。
global# zoneadm list -v |
次のような情報が表示されます。
ID NAME STATUS PATH BRAND IP 0 global running / native shared 1 my-zone running /export/home/my-zone native shared |
非大域ゾーンにログインします
global# zlogin my-zone |
DVD-ROM がマウントされているかを確認します。
my-zone# ls /cdrom |
次のような内容が表示されます。
cdrom cdrom1 jes_05q4_dvd |
製品のインストールガイドに従って、製品をインストールします。
非大域ゾーンから抜けます。
my-zone# exit |
/cdrom ファイルシステムを非大域ゾーンに残すこともできます。マウントするときには、常に CD-ROM ドライブの現在の内容が反映されます。つまり、ドライブが空の場合は、ディレクトリは空になります。
(省略可能) 非大域ゾーンから /cdrom ファイルシステムを削除する場合は、次の手順を使用します。
global# zonecfg -z my-zone zonecfg:my-zone> remove fs dir=/cdrom zonecfg:my-zone> commit zonecfg:my-zone> exit |