Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

スケジューリング機構

スケジューリングとは、一定の間隔で割り当てを決定することです。この決定は、予測可能なアルゴリズムに基づいて行われます。現在割り当てられている資源を必要としないアプリケーションは、ほかのアプリケーションが使用できるように、その資源を解放します。スケジューリングに基づいて資源管理を行うと、資源に余裕がある構成の場合は使用率を最大限にできると同時に、資源が限界まで、あるいは過剰に使用されている場合には、割り当てを制御できます。スケジューリングのアルゴリズムにより、「制御」という用語の意味が決まります。場合によっては、スケジューリングアルゴリズムは、すべてのアプリケーションが資源にある程度アクセスできることを保証します。第 8 章公平配分スケジューラ (概要)で説明する公平配分スケジューラ (FSS) は、アプリケーションが制御された方法でCPU 資源にアクセスするように管理します。