米国環境保護局では、エネルギー効率のよいコンピュータシステムの使用を奨励し、エネルギー生成に伴う大気汚染を削減する目的で、コンピュータ製品の省電力 (Energy Star) ガイドラインを作成しました。これらのガイドラインを満たすために、Sun のハードウェアは電力を効率的に使用するよう設計されています。また、電力管理設定を構成するための電力管理ソフトウェアも用意されています。
システムの電力管理方法については、お使いのハードウェアのマニュアルまたは power.conf(4) のマニュアルページを参照してください。
Sun システムの電源管理は、これまで多くの Solaris リリースで提供されてきました。たとえば、次のシステム上の内部ドライブは、デフォルトで電力管理対象になります。
SunBlade 1000 または 2000
SunBlade 100 または 150
SunBlade 2500 または 1500
/etc/power.conf ファイルのデフォルト設定を使用した場合、Energy Star 準拠が保証され、これらのシステムの電力管理が完全にサポートされます。
次のアダプタは、外部のファイバチャネルストレージデバイスを接続します。
Sun StorEdge PCI Dual Fibre Channel Host Adapter
Sun StorEdge PCI Single Fibre Channel Network Adapter
上記アダプタと Sun システムを組み合わせて外部ファイルチャネルストレージデバイスを接続する場合、それらの外部ストレージデバイスもデフォルトで電力管理対象になります。
次の場合は、電力管理を無効にする必要があります。
SAN (Storage Area Network) に接続されたファイバチャネル接続ディスクがシステム上に存在している場合
SunCluster ソフトウェアなどを使ってマルチイニシエータ構成で使用されるファイバチャネル接続ディスクがシステム上に存在している場合
システムがファイバチャネルインタフェース経由で IP を使用している場合 (fcip(7D) のマニュアルページを参照)
上記の場合のように同一のデバイスを複数の Solaris システムが共有している可能性がある場合には、電力管理を有効にすることはできません。
システムの電力管理を無効にするには、/etc/power.conf ファイル内の autopm キーワードを次のように変更します。
autopm disable |
続いて、電力管理を再構成するために、pmconfig コマンドを実行するか、システムをリブートします。
詳細については、power.conf(4) と pmconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。