どのディスクにも、そのディスクのコントローラ、ジオメトリ、およびスライスに関する情報を格納する特殊な領域が確保されています。このような情報をディスクの「ラベル」と呼びます。VTOC ラベル付きのディスク上のディスクラベルを「VTOC (Volume Table of Contents)」と呼びます。「ディスクにラベルを付ける」とは、ディスクにスライス情報を書き込むことを意味します。通常は、ディスクのスライスを変更した後にラベルを付けます。
Solaris リリースでは、次の 2 つのディスクラベルをサポートしています。
SMI – 従来の VTOC ラベル。サイズが 2T バイトに満たないディスク用です。
EFI – 64 ビット Solaris カーネルを実行しているシステムで 2T バイトを超えるディスクをサポートします。Extensible Firmware Interface GUID Partition Table (EFI GPT) ディスクラベルは、32 ビット Solaris カーネルを実行しているシステムに接続された 2T バイト未満のディスクにも使用できます。
スライスを作成したあとでディスクにラベルを付けないと、OS はスライスを「認識」する方法がないので、そのスライスを利用できなくなります。