Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)

Procedure使用するテープを決定する方法

  1. 復元するファイルを最後に変更したのはいつごろだったかをユーザーに尋ねます。

  2. バックアップ計画を参照し、該当するファイルまたはファイルシステムを含む最後のバックアップの日付を調べます。

    ファイルの最新バージョンを検索するには、特にユーザーの要求がない限り、増分バックアップファイルを最高のダンプレベルから最低のダンプレベルへ、最新の日付からもっとも古い日付へ逆方向に調べます。

  3. オンラインアーカイブファイルを保持している場合、使用に適したメディアを判別します。


    # ufsrestore ta archive-name ./path/filename ./path/filename
    
    t

    テープ上の各ファイルを表示します。

    a

    内容一覧をテープからではなく、オンラインアーカイブファイルから読み取ります。

    archive-name

    オンラインアーカイブファイル名を指定します。

    ./path/filename

    オンラインアーカイブ上で検索するファイル名を指定します。コマンドが成功した場合は、ufsrestore は i ノード番号とファイル名を出力します。成功しなかった場合、ufsrestore はエラーメッセージを出力します。

    詳細は、ufsrestore(1M) のマニュアルページを参照してください。

  4. 復元するファイルを含むメディアをドライブに挿入し、適切なメディアであることを確認します。


    # ufsrestore tf /dev/rmt/n ./path/filename ./path/filename
    

    各ファイル名に必ず完全パス名を使用してください。ファイルがバックアップに入っていれば、その名前と i ノード番号が表示されます。ファイルがバックアップに入っていない場合、ファイルがそのボリュームに入っていないことを示すメッセージが表示されます。

  5. 同じテープに複数のバックアップファイルが入っている場合は、使用するバックアップファイルの位置までテープを移動します。


    # ufsrestore xfs /dev/rmt/n tape-number
    

例 26–1 使用するテープを決定する

次の例は、オンラインアーカイブに /etc/passwd ファイルが存在するかどうかを確認する方法を示します。


# ufsrestore ta /var/tmp/root.archive ./etc/passwd

次の例は、バックアップテープに /etc/passwd ファイルが存在するかどうかを確認する方法を示します。


# ufsrestore tf /dev/rmt/0 ./etc/passwd