ufsdump コマンドを -u オプション付きで使用すると、/etc/dumpdates というファイルを管理し、更新できます。/etc/dumpdates ファイル内の各行は、次の情報を表しています。
バックアップが作成されたファイルシステム
前回実行されたバックアップのダンプレベル
バックアップの曜日、日付、および時刻
次に例を示します。
# cat /etc/dumpdates /dev/rdsk/c0t0d0s0 0 Wed Jul 7 13:36:17 2010 /dev/rdsk/c0t0d0s7 0 Thu Jul 8 12:53:12 2010 /dev/rdsk/c0t0d0s7 9 Thu Jul 8 13:41:48 2010 |
増分バックアップの実行時に、ufsdump コマンドは /etc/dumpdates ファイルを検査して、下のダンプレベルの最後のバックアップ日付を調べます。次に、下のレベルのバックアップ以降に更新されたすべてのファイルをメディアにコピーします。バックアップが完了すると、完了したばかりのバックアップを記述する新しい情報行によって、そのレベルの最後のバックアップの情報行が置き換えられます。
/etc/dumpdates ファイルを使用して、バックアップが実行中であるかどうかを検査してください。機器に問題が発生している場合は、この検査が特に重要です。機器の障害が原因でバックアップを完了できないと、そのバックアップは /etc/dumpdates ファイルに記録されません。
ディスク全体を復元する必要があれば、/etc/dumpdates ファイル内で最後のバックアップの日付とレベルを検査できるので、ファイルシステム全体を復元するために必要なファイルを判断できます。
/etc/dumpdates ファイルは、編集可能なテキストファイルです。ただし、編集するかどうかはユーザーの判断によります。ファイルに変更を加えた結果、アーカイブテープと一致しなくなると、必要なテープ (またはファイル) がどれであるかわからなくなることがあります。