バックアップテープは読み込めなければ役に立ちません。このため、定期的に掃除および検査を行い、テープドライブが正常に動作するようにしてください。テープドライブのクリーニング手順については、ハードウェアのマニュアルを参照してください。次のいずれかの方法で、テープハードウェアを検査できます。
テープにファイルをコピーし、ファイルを読み込んで、オリジナルのファイルとコピーしたファイルを比較します。
ufsdump コマンドの -v オプションを使用して、メディアの内容をソースファイルシステムと比較して検査します。-v オプションを有効にするには、ファイルシステムをマウント解除するか、完全にアイドル状態にする必要があります。
ハードウェアは、システムからレポートされないような障害を起こす可能性があるので注意してください。
バックアップ後は、必ずテープにラベルを付けてください。第 23 章UFS ファイルシステムのバックアップと復元 (概要)で説明したバックアップ方法を採用する場合は、ラベルを「テープ A」、「テープ B」という具合に指定する必要があります。このラベルは変更しないでください。バックアップを実行するたびに、次の情報を記入した別のテープラベルを作成します。
バックアップ日付
マシン名およびバックアップを作成したファイルシステム
バックアップレベル
テープ番号 (バックアップが複数のボリュームにまたがる場合は n 本のうちの 1 本目)
サイト特有の情報
テープは、磁気を発生させる機器から離れた埃のない安全な場所に保管してください。たとえば、アーカイブしたテープを遠隔地の防火キャビネットに保管します。
各ジョブ (バックアップ) がどのメディア (テープボリューム) に格納されているかということと、各バックアップファイルがどこに保管されているかを記録したログを作成し、管理する必要があります。