Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)

Procedureディスクラベルを作成する方法

次の処理を行う手順について説明します。

2T バイト未満のディスクに EFI ラベルを付ける方法については、例 11–6 を参照してください。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

  2. format ユーティリティーを起動します。


    # format
    

    番号付きのディスクのリストが表示されます。

  3. ラベルを付けたいディスクの番号を入力します。


    Specify disk (enter its number):1
    

    format ユーティリティーでディスクタイプが認識されたら、次の手順はバックアップラベルを検索 してディスクにラベルを付けることです。バックアップラベルを使用してディスクにラベルを付けると、ディスクタイプとジオメトリだけでなく、正しいパーティション情報を使用してディスクラベルが作成されます。

  4. 次のいずれかの方法を選択して、ディスクにラベルを付けます。

    • ディスクが正常に構成されていて、ラベルが付いていない場合は、手順 5 に進みます。

      format ユーティリティーにより、ディスクラベルを付けるかを尋ねるプロンプトが表示されます。

    • ラベル付きディスクのディスクタイプを変更する場合、またはこのディスクを format ユーティリティーで自動構成できなかった場合は、手順 6 に進んでディスクタイプを設定し、ラベルを付けます。

  5. Label it now? プロンプトで y と入力して、ディスクにラベルを付けます。


    Disk not labeled. Label it now? y
    

    これでディスクラベルが作成されました。手順 10 に進んで format ユーティリティーを終了します。

  6. format> プロンプトで type と入力します。


    format> type
    

    Available Drive Types メニューが表示されます。

  7. ディスクタイプの候補のリストからディスクタイプを選択します。


    Specify disk type (enter its number)[12]: 12
    

    または、0 を選択して SCSI-2 ディスクを自動構成します。詳細は、「SCSI ドライブを自動構成する方法」を参照してください。

  8. ディスクラベルの作成ディスクにラベルが付いていない場合は、次のメッセージが表示されます。


    Disk not labeled. Label it now? y
    

    ディスクラベルが付いている場合は、次のメッセージが表示されます。


    Ready to label disk, continue? y
    
  9. ディスクラベルを検査します。


    format> verify 
    
  10. format ユーティリティーを終了します。


    format> q
    #

例 11–5 ディスクラベルを作成する

次の例では、1.05G バイトのディスクを自動構成してラベルを付ける方法を示します。


# format
	c1t0d0: configured with capacity of 1002.09MB
 
AVAILABLE DISK SELECTIONS:
	  0. c0t3d0 <SUN1.05 cyl 2036 alt 2 hd 14 sec 72>
     /iommu@f,e0000000/sbus@f,e0001000/espdma@f,400000/esp@f,800000/sd@1,0
	  1. c1t0d0 <SUN1.05 cyl 2036 alt 2 hd 14 sec 72>
     /iommu@f,e0000000/sbus@f,e0001000/espdma@f,400000/esp@f,800000/sd@1,0
Specify disk (enter its number): 1
Disk not labeled.  Label it now?  yes
format> verify
format> q
#


例 11–6 2T バイト以下のサイズのディスクに EFI ラベルを付ける

次に、format -e コマンドを使って、2T バイト以下のディスクに EFI ラベルを付ける例を示します。階層化されたソフトウェア製品が EFI ラベル付きディスクのシステムでも動作することを確認しておいてください。EFI ラベルの一般的な制限事項については、「EFI ディスクラベルの制限」を参照してください。


# format -e
Searching for disks...done
AVAILABLE DISK SELECTIONS:
       1. c1t0d0 <SUNW18g cyl 7506 alt 2 hd 19 sec 248>
          /sbus@2,0/QLGC,isp@2,10000/sd@0,0
       2. c1t1d0 <SUNW18g cyl 7506 alt 2 hd 19 sec 248>
          /sbus@2,0/QLGC,isp@2,10000/sd@1,0
       3. c1t8d0 <SUNW18g cyl 7506 alt 2 hd 19 sec 248>
          /sbus@2,0/QLGC,isp@2,10000/sd@8,0
       4. c1t9d0 <SUNW18g cyl 7506 alt 2 hd 19 sec 248>
          /sbus@2,0/QLGC,isp@2,10000/sd@9,0
Specify disk (enter its number): 4
selecting c1t9d0
[disk formatted]
format> label
[0] SMI Label
[1] EFI Label
Specify Label type[0]: 1
Ready to label disk, continue? yes
format> quit