/etc/format.dat ファイルに特定のドライブタイプが含まれていない場合でも、format ユーティリティーは SCSI ディスクドライブを自動的に構成します。この機能を使って、ディスクデバイスモードセンスページのために、SCSI-2 仕様に準拠するディスクドライブをフォーマットしたり、スライスを作成したり、ラベルを付けたりできます。
次のような方法でも、ディスクを追加できます。
SCSI ディスクを追加する場合、format ユーティリティーの自動構成機能の使用を試みることができます。
PCI、SCSI、または USB ディスクのホットプラグを試みることもできます。詳細は、第 5 章デバイスの管理 (概要と手順)を参照してください。
自動構成を使用して SCSI ドライブを構成する場合、次の手順を実行します。
システムのシャットダウン
SCSI ディスクドライブをシステムに接続する
ディスクドライブの電源をオンにする
再構成用ブートを実行する
format ユーティリティーを使用して SCSI ディスクドライブを自動構成する
再構成ブートを実行した後に、format ユーティリティーを呼び出すと、format はディスクを構成しようとします。成功すると、ディスクが構成されたことを示すメッセージを表示します。SCSI ディスクドライブを自動構成する手順については、「SCSI ドライブを自動構成する方法」を参照してください。
1.3G バイトの SCSI ディスクドライブに関して、format ユーティリティーが表示するパーティションテーブルの例を、次に示します。
Part Tag Flag Cylinders Size Blocks 0 root wm 0 - 96 64.41MB (97/0/0) 1 swap wu 97 - 289 128.16MB (193/0/0) 2 backup wu 0 - 1964 1.27GB (1965/0/0) 6 usr wm 290 - 1964 1.09GB (1675/0/0) |
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
システムのブート時に読み込まれる /reconfigure ファイルを作成します。
# touch /reconfigure |
システムをシャットダウンします。
# shutdown -i0 -gn -y |
システムを init レベル 0 (電源切断) にします。
ログインしているユーザーに、n 秒後にシステムのシャットダウンを開始することを通知します。
ユーザーの介入なしでコマンドを実行するように指定します。
システムのシャットダウン後に、ok プロンプトが表示されます。
システムとすべての外部周辺デバイスの電源を切ります。
追加しようとするディスクに、システム上のほかのデバイスとは異なるターゲット番号が設定されているかどうかを確認します。
通常、ディスクの裏側には、このための小さいスイッチがあります。
ディスクをシステムに接続して、その物理的接続を確認します。
詳細は、ディスクのハードウェアインストールガイドを参照してください。
すべての外部周辺デバイスの電源を入れます。
システムの電源を入れます。
システムがブートし、ログインプロンプトが表示されます。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けて、再度ログインします。
format ユーティリティーを起動して、自動構成するディスクを選択します。
# format Searching for disks...done c1t0d0: configured with capacity of 1002.09MB AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c0t1d0 <SUN1.05 cyl 2036 alt 2 hd 14 sec 72> /iommu@f,e0000000/sbus@f,e0001000/espdma@f,400000/esp@f,800000/sd@1,0 1. c0t3d0 <SUN1.05 cyl 2036 alt 2 hd 14 sec 72> /iommu@f,e0000000/sbus@f,e0001000/espdma@f,400000/esp@f,800000/sd@3,0 Specify disk (enter its number): 1 |
ディスクにラベルを付けるかどうかを確認するプロンプトが表示されたら、yes と入力します。
y と入力すると、SCSI 自動構成機能により、ディスクラベルの生成およびディスクへの書き込みが実行されます。
Disk not labeled. Label it now? y |
ディスクラベルを検査します。
format> verify |
format> q |