IB デバイスは Solaris IB 連結ドライバによって管理されます。このドライバは、次の 5 種類のデバイスをサポートしています。
IB Port デバイス
IB 仮想物理接続点 (VPPA) デバイス
IB HCA サービス (HCA_SVC) デバイス
疑似デバイス
入出力コントローラ (IOC) デバイス
IB 連結ドライバは、Solaris IB デバイスマネージャー (IBDM) にサービス (このマニュアルでは「通信サービス」と呼ぶ) を照会して、IB Port、HCA_SVC、および IB VPPA デバイスを列挙します。
Port デバイスは、Host Channel Adapter (HCA) の特定のポート番号に通信サービスをバインドします。これに対し、VPPA デバイスは、ポート番号とパーティションキー番号の組み合わせに通信サービスをバインドします。HCA_SVC デバイスは、特定の HCA に通信サービスをバインドします。Port デバイスと HCA_SVC デバイスでは、パーティションキー p_key の値として常に 0 が使用されます。Port、HCA_SVC、および VPPA デバイスは、HCA の子であり、ib.conf ファイルから列挙されます。詳細は、ib(7D) のマニュアルページを参照してください。
IOC デバイスは、IB 連結ドライバの子であり、入出力ユニットの一部です。擬似デバイスも IB 連結ドライバの子です。独自の構成ファイルを持つほかのすべてのデバイスを参照して列挙されます。詳細は、ib(4) のマニュアルページを参照してください。
次の表に、IB デバイスツリーのパス名の形式を示します。
IOC デバイス |
/ib/ioc@1730000007F510C,173000007F50 |
IB 擬似デバイス |
/ib/<driver>@<unit-address> |
IB VPPA デバイス |
/pci@1f,2000/pci@1/pci15b3,5a44@0/ibport@<port#>,<p_key>,<service> |
IB HCA_SVC デバイス |
/pci@1f,2000/pci@1/pci15bc,5a44@0/ibport@0,0,<service> |
IB Port デバイス |
/pci@1f,2000/pci@1/pci15b3,5a44@0/ibport@<port#>,0,<service> |
HCA |
/pci@1f,2000/pci@1/pci15b3,5a44@0 |
IB HCA_SVC デバイスの port# および p_key は 0 です。
上記の表で、IB の構成要素はそれぞれ次のものを表します。
通信サービスです。たとえば、ipib は、ibd カーネルクライアントドライバで使用される通信サービスです。
使用されるパーティションキーの値です。
ポート番号です。
IB カーネルクライアントドライバの driver.conf ファイルにこの名前で指定されているプロパティーを参照します。詳細は、driver.conf(4) のマニュアルページを参照してください。