Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)

ProcedureCacheFS ファイルシステムを削除する方法

  1. クライアントシステムでスーパーユーザーになります。

  2. CacheFS ファイルシステムをマウント解除します。


    # umount /mount-point
    

    /mount-point は、削除する CacheFS ファイルシステムを示します。

  3. CacheFS ファイルシステムの名前 (キャッシュ ID) を判別します。


    # cfsadmin -l /cache-directory
    cfsadmin: list cache FS information
       maxblocks     90%
       minblocks      0%
       threshblocks  85%
       maxfiles      90%
       minfiles       0%
       threshfiles   85%
       maxfilesize    3MB
    cache-ID
    #
  4. 指定したキャッシュから CacheFS ファイルシステムを削除します。


    # cfsadmin -d cache-ID /cache-directory
    
    cache-ID

    CacheFS ファイルシステム名を表し、この名前は、cfsadmin -l コマンドからの出力の最終行に表示されます。詳細は、「CacheFS ファイルシステムに関する情報を表示する方法」を参照してください。cache-IDall を指定すると、特定のキャッシュに書き込まれた CacheFS ファイルシステムをすべて削除できます。

    /cache-directory

    キャッシュがあるディレクトリを指定します。

  5. CacheFS ファイルシステムが削除されたことを確認します。

    直前に削除したファイルシステムのキャッシュ ID が、cfsadmin -l の出力に表示されなくなります。


    # cfsadmin -l /cache-directory
    cfsadmin: list cache FS information
       maxblocks     90%
       minblocks      0%
       threshblocks  85%
       maxfiles      90%
       minfiles       0%
       threshfiles   85%
       maxfilesize    3MB
    # 

    このコマンド出力に指定されるフィールドについては、cfsadmin(1M) のマニュアルページを参照してください。

  6. キャッシュのリソース数を更新します。


    # fsck -F cachefs /cache-directory
    

    詳細は、「CacheFS ファイルシステムの整合性を検査する方法」を参照してください。


例 19–6 CacheFS ファイルシステムを削除する

次の例は、キャッシュからファイルシステムを削除する方法を示しています。


# umount /cfssrc
# cfsadmin -l /cfssrc
# cfsadmin -d _dev_dsk_c0t6d0s0:_cfssrc
# cfsadmin -l
# fsck -F cachefs /cache-directory