CacheFS ファイルシステムをクライアントシステム上に作成すると、キャッシュに書き込んだファイルシステムをクライアントがネットワークを経由しなくても、ローカルにアクセスできます。次の図は、CacheFS ファイルシステムの使用に関連する構成要素の関係を示しています。
キャッシュ内にマウントするように指定するファイルシステムを「バック」ファイルシステムと呼びます。バックファイルシステムは、NFS と HSFS (High Sierra File System) のどちらかになります。ユーザーがバックファイルシステムの一部であるファイルにアクセスしようとすると、そのファイルはキャッシュに書き込まれます。「フロント」ファイルシステムとは、キャッシュにマウントされ、ローカルのマウントポイントからアクセスされるファイルシステムです。フロントファイルシステムのタイプは、UFS でなければなりません。
CacheFS ファイルシステム内のファイルにはじめてアクセスするときは、要求の処理速度が遅く感じられる可能性があります。しかし、2 回目以降は、もっと短い時間で処理できます。