Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)

Oracle Solaris ZFS ファイルシステムの作成

ZFS ファイルシステムは、特定のディスクパーティションに直接関連付けられていません。ZFS ファイルシステムで使用される ZFS ストレージプールには、多数のデバイスを含めることができます。ディスク全体またはディスクスライスを ZFS ストレージプールに追加できます。プールの中に、さらに別のファイルシステムを作成することをお勧めします。ファイルシステムに基づいてプールを管理すれば、プールに含まれるさまざまなデータを管理しやすくなります。

ZFS ストレージプールおよびファイルシステムの作成方法の詳細は、『Oracle Solaris ZFS 管理ガイド』を参照してください。

ProcedureOracle Solaris ZFS ファイルシステムの作成方法

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

  2. ZFS ストレージプールを作成します。

    次の例は、tank という名前の単純なミラー化ストレージプールと tank という名前の ZFS ファイルシステムを、1 つのコマンドで作成する方法を示しています。/dev/dsk/c1t0d0 ディスク全体と /dev/dsk/c2t0d0 ディスク全体を使用することを前提としています。


    # zpool create tank mirror c1t0d0 c2t0d0
    
  3. ZFS ファイルシステムを作成します。


    # zfs create tank/fs
    

    この新規 ZFS ファイルシステム tank/fs では、ディスク領域を必要なだけ使用でき、/tank/fs に自動的にマウントされます。

  4. ファイルシステムが作成されたことを確認します。


    # zfs list -r tank
    NAME      USED  AVAIL  REFER  MOUNTPOINT
    tank      117K   268G    21K  /tank
    tank/fs    21K   268G    21K  /tank/fs