Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)

ProcedureTMPFS ファイルシステムを作成およびマウントする方法

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

  2. 必要に応じて、TMPFS ファイルシステムとしてマウントするディレクトリを作成します。


    # mkdir /mount-point
    

    /mount-point は、TMPFS ファイルシステムがマウントされるディレクトリです。

  3. TMPFS ファイルシステムをマウントします。


    # mount -F tmpfs [-o size=number]  swap mount-point
    
    -o size=number

    TMPFS ファイルシステムのサイズ制限を M バイト単位で示します。

    mount-point

    TMPFS ファイルシステムがマウントされるディレクトリを示します。

    ブート時に TMPFS ファイルシステムが自動的にマウントされるようにシステムを設定する方法については、例 17–3 を参照してください。

  4. TMPFS ファイルシステムが作成されていることを確認します。


    # mount -v
    

例 17–2 TMPFS ファイルシステムを作成およびマウントする

次の例は、TMPFS ファイルシステム /export/reports を作成およびマウントし、そのサイズを 50M バイトに制限する方法を示しています。


# mkdir /export/reports
# chmod 777 /export/reports
# mount -F tmpfs -o size=50m swap /export/reports
# mount -v


例 17–3 ブート時に TMPFS ファイルシステムをマウントする

ブート時にシステムが自動的に TMPFS ファイルシステムをマウントするように設定するには、/etc/vfstab のエントリを追加します。次の例は、ブート時に /export/test を TMPFS ファイルシステムとしてマウントする /etc/vfstab ファイルのエントリを示しています。size=number オプションを指定していないため、/export/test の TMPFS ファイルシステムのサイズは利用できるシステムリソースによってのみ制限されます。


swap - /export/test  tmpfs   -  yes  -

/etc/vfstab ファイルの詳細は、/etc/vfstab ファイルのフィールドの説明」を参照してください。