Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)

重複ブロックの検査

各 i ノードには、それが使用するすべてのブロックのリスト、またはリストを指すポインタ (間接ブロック) が入っています。間接ブロックは i ノードによって所有されるので、間接ブロックの整合性が失われると、それを所有する i ノードが直接影響を受けます。

fsck コマンドは、i ノードから使用される各ブロック番号を、割り当て済みブロックのリストと比較します。別の i ノードからすでにブロック番号が使用されていると、そのブロック番号は重複ブロックのリストに入れられます。それ以外の場合は、割り当て済みブロックのリストが更新され、ブロック番号が追加されます。

重複ブロックが見つかると、fsck コマンドは再び i ノードリストを調べて、各重複ブロックを使用するほかの i ノードを検索します。fsck コマンドでは、どの i ノードでエラーが発生しているか、正確に判断することはできません。このため、保持する i ノードと消去する i ノードを選択するように促すプロンプトが表示されます。i ノード内に多数の重複ブロックが入っている場合は、ファイルシステムに書き込まれていない間接ブロックの影響を受けている可能性があります。