Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)

ボリューム管理の改善 (vold)

Solaris 10 1/06: リムーバブルメディアの管理が改善されました。以前は、vold は、メディアを含んでいないリムーバブルデバイスのデバイスリンクを作成しませんでした。現在は、メディアを含んでいないデバイスのリンクが次のように適切に作成されます。


lrwxrwxrwx   1 root     root     28 Jun 13 13:09 /vol/dev/aliases/cdrom0 ->
 /vol/dev/rdsk/c2t2d0/nomedia

現在は、cdrw コマンドおよび rmformat コマンドを使用して、vold の実行時にメディアを含んでいないデバイスを一覧表示できます。

次のように /etc/vold.conf ファイル内の support nomedia エントリを変更することによって、以前の vold の動作に戻すことができます。


support media

次に、vold を再起動します。詳細は、vold.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

さらに、vold はホットプラグ対応になりました。この結果、リムーバブルメディアを挿入しただけで、vold によってメディアが自動的に検出およびマウントされるようになりました。vold を手動で再起動しなくても、すべてのリムーバブルメディアデバイスのファイルシステムが認識されてデバイスからマウントされます。

USB ではない古いフロッピーディスクデバイスを使用している場合は、volcheck コマンドを実行しないと vold がメディアを認識しないことがあります。

メディアが検出されてもなんらかの理由でマウント解除された場合は、次のコマンドを実行する必要があります。


# volrmmount -i rmdisk0

リムーバブルメディアデバイスをホットリムーブする場合は、その前にメディアを取り出してください。次に例を示します。


# eject rmdisk0