Solaris 10 1/06: x86 システムの従来のブート方式が GRUB ブートメニューに置き換わっています。ディスク管理の領域では、システムディスクを置き換えるための代替デバイスからブートするとき、またはブートブロックをインストールするときは、GRUB インタフェースを使用します。
GRUB ブート環境は次の機能を提供します。
Solaris フェイルセーフブート – 代わりのデバイスからブートしなくてもシステムをブートできない問題を解決できるように、ミニルートにブートする Solaris フェイルセーフブートのオプション。矢印キーを使用して GRUB ブートメニューから次のオプションを選択したあと、Return キーを押します。
Solaris failsafe |
Solaris フェイルセーフオプションを使用した場合は、あとでシステムをリブートする必要があります。
ネットワークブート – BIOS の構成中に F12 キーを押して、ネットワークからブートします。
シングルユーザーブート – Solaris フェイルセーフブートメニューから次のオプションを選択して、シングルユーザーモードでブートします。
kernel /platform/i86pc/multiboot |
次に、e (編集) オプションを使用して -s シングルユーザーオプションを追加します。次に例を示します。
kernel /platform/i86pc/multiboot -s |
Return キーを押してから b キーを押してシステムをブートします。Control + D キーを押して、システムをマルチユーザーモードでブートしなおします。
GRUB 環境では、x86 システム上で動作しているときに、fmthard コマンドを使用してブートブロックを自動的にインストールすることはできません。ブートブロックは別個にインストールする必要があります。
x86 システム上で新しい GRUB ベースのブートを使用するときの機能説明および手順の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「GRUB を使用して x86 システムをブートする (作業マップ)」を参照してください。
GRUB ブート環境でディスクを管理する手順については、次の項目を参照してください。
この機能は、SPARC システムでは使用できません。