Solaris 10 8/07: この Solaris リリースでは、iSCSI ターゲットデバイス (ディスクまたはテープデバイス) がサポートされます。以前の Solaris リリースでは、iSCSI イニシエータがサポートされます。Solaris iSCSI ターゲットを設定する利点は、ファイバチャネル HBA の費用をかけずに、クライアントに接続できる既存のファイバチャネルデバイスを持てることです。また、専用のアレイを持つシステムが、複製されたストレージを ZFS または UFS ファイルシステムでエクスポートすることも可能になりました。
iscsitadm コマンドを使用して、iSCSI ターゲットデバイスを設定および管理できます。iSCSI ターゲットとして選択したディスクデバイスでは、iSCSI デーモン用のバッキングストアとして、同サイズの ZFS または UFS ファイルシステムを提供する必要があります。
ターゲットデバイスの設定後に、iscsiadm コマンドを使って iSCSI ターゲットを識別します。これにより、iSCSI ターゲットデバイスが検出および使用されます。
詳細は、第 14 章Oracle Solaris iSCSI ターゲットおよびイニシエータの構成 (手順)、iscsiadm(1M) のマニュアルページ、および iscsitadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
このマニュアルの以前のバージョンでは、Solaris 10 11/06 リリースで Solaris iSCSI ターゲットがサポートされると記述されていましたが、それは誤りです。この機能は、Solaris 10 8/07 リリースから使用できるようになりました。