Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)

Oracle Solaris ZFS ルート環境でのスワップ空間の追加または変更

次の節では、ZFS ルート環境でスワップ空間を追加または変更する方法を説明します。システムまたはアプリケーションで追加のスワップ空間が必要かどうかを確認する方法については、前述の節を参照してください。

ProcedureOracle Solaris ZFS ルート環境でスワップ空間を追加する方法

  1. スーパーユーザーになります。

  2. 現在のスワップボリュームを確認します。

    使用中のスワップボリュームは削除できません。現在のスワップボリュームが使用中かどうかは、blocks 列に示されるブロックと free 列に示されるブロックを比較して確認できます。2 つの列のブロックが等しい場合、スワップ領域は使用中ではありません。次に例を示します。


    # swap -l
    swapfile                 dev  swaplo   blocks   free
    /dev/zvol/dsk/rpool/swap 256,1      16 1058800 1058800
  3. 次のいずれかを選択して、スワップボリュームのサイズを変更します。

    1. 現在のスワップ領域が使用中でない場合、現在のスワップボリュームのサイズを変更できます。

      次に例を示します。


      # zfs get volsize rpool/swap
      NAME        PROPERTY  VALUE    SOURCE
      rpool/swap  volsize   517M     -
      # zfs set volsize=2g rpool/swap
      # zfs get volsize rpool/swap
      NAME        PROPERTY  VALUE    SOURCE
      rpool/swap  volsize   2G       -
    2. 現在のスワップ領域が使用中の場合は、別のスワップボリュームを追加できます。

      次に例を示します。


      # zfs create -V 2G rpool/swap2
      
    3. 2 番目のスワップボリュームを有効にします。

      次に例を示します。


      # swap -a /dev/zvol/dsk/rpool/swap2
      # swap -l
      swapfile                  dev  swaplo   blocks   free
      /dev/zvol/dsk/rpool/swap  256,1      16 1058800 1058800
      /dev/zvol/dsk/rpool/swap2 256,3      16 4194288 4194288